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車のオイルパンにオイルクーラー用ボスをTIG溶接

  • 公開日:2017年02月16日
  • 最終更新日:2017年03月15日
オイルパンからオイルクーラーライン

こんにちは。

 

今回は車にオイルクーラーを取り付けるべく、オイル取り出し用ボスをオイルパンに溶接していきます。

 

普通はオイルクーラーを付ける時は、オイルフィルターの所にサンドイッチブロックを取り付けて、そこから取り出すのが一般的ですよね。

何でわざわざこんな面倒な事をするかというと、元々オイルポンプの弱いMR-Sはサンドイッチブロックからオイルを取り出すとそれが抵抗になり、高負荷の連続走行でオイルポンプが壊れる事があるようです。

それが原因で油圧が下がって、エンジンが壊れたのを3台見てきたのでやめた方がいいと知人づてに聞いた事があり、別の方法を考えた結果がこれです。

 

前置きが長くなりましたが、それではご覧ください。

 

 

これが今回溶接するボスとオイルパンです。

オイルパンとオイルクーラーボス

 

まず、溶接前に塗装は剥がしておきます。

溶接前の塗装剥がし

 

ホールソーでオイル取り出し位置に穴を空けます。

ホールソーで穴あけ

 

穴が若干小さかったのでベルトサンダーで拡大しました。

ベルトサンダーがけ

 

TIG溶接していきます。

オイルパン自体の板厚がはっきりしなかった為、穴が空かないか心配でしたが、意外と大丈夫でした。

オイルパンにボスを溶接

 

このように溶接できました。

周りに飛び散っている黒い粉は、ブラシで擦ったら剥げた塗装です。

オイルクーラーボス溶接

 

このまま放っておくと錆びてしまいますので、塗装しておきます。

溶接後の箇所塗装

 

完成です。

ここにモーターを付けて、手元のスイッチでオンオフできるようにすれば、ヒート気味の時だけオイルクーラーにオイルを送り、冬場の低負荷走行の時などはスイッチを切っておくことで、オーバークールを防止できる予定です。

オイルパンからオイルクーラーライン

 

 

実は今回のボスの溶接では、最初は半自動で溶接しようとしていましたが、同僚のアドバイスを受けてTIGで溶接したところ、思っていたよりもやり易くてうまくいきました。

私たちも溶接のプロ集団と言えるほどではありませんが、弊社で溶接機を購入頂いた方には分かる範囲内でアドバイスさせていただきます。

 

ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。

株式会社WELD TOOL 092-834-2116

 

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