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車のブラケット(ステー)をアルミ板から製作、アルゴン溶接

  • 公開日:2016年12月01日

こんにちは。

 

入社して色んな記事や動画を上げてきましたが、大体いつもよく見られているのはアルミ関係の記事です。アルミの溶接には苦労されている方が多いのでしょうか。

 

と、いう訳でまたまた在庫は無いんですが、WT-TIG200関係の記事になります。

今回はアルミ板からスーパーチャージャー取り付けブラケットを製作していきます。ご覧ください。

 

写真の黒丸が今回付けようとしているrotrexスーパーチャージャーで、赤丸部分が取り付けようとしているエンジン側の穴です。

2ZZ rotrex

 

大したものじゃないんですが、ブラケットを作るために図面を引いたところです。

img_20161129_115514

 

CNC化したフライスで削り出します。

アルミ板をフライス切削

 

面取りして完成です。

ちょっとした問題があって、穴の位置は全体的に下にオフセットしています。

rotrexスーパーチャージャーのブラケット

 

 

一番重要な仮合わせですが、まさかのドンピシャ!

ボルト径と同じエンドミルで切削し、寸法に全く余裕を見ていなかったため、穴の位置が図面通りに空いていないとこうはいきません。

まぁ多少の手加工はいるだろうと思ってましたが、さすがCNC。思ったよりも精度いいみたいです、自分でビックリしました。

 

CNCの精度良し

 

 

このブラケットにはベルトのテンションやエンジンの振動が常にかかるんですが、6mmのアルミ板1枚じゃ不安でしたので、これらの部材をアルゴン溶接でくっつけて補強していきます。

アルゴン溶接するアルミパーツ

 

溶接する前にグラインダーで表面を削って地肌を露出させておきます。

鉄やステンレスの場合はそこまで神経質にならずとも大丈夫なのですが、アルミは仕上がりにかなり影響します。

溶接前の下準備

 

それでは溶接していきます。

いつもの動画ですが、今回は途中から溶接中に棒を入れる様子が映っています。

アルミの溶接が上手くいかない方は是非ご覧ください。

 

他の所も溶接して完成しました。

アルミをTIG溶接してブラケット作り

 

右側の4つの穴でエンジンのボルト穴を挟みこむように取り付けます。

アルミブラケット

 

アルミは軽量で切削性が良く加工しやすい割に、合金系になると強度も高く、こういったステー作りには最適ですね。

アルミも溶接できる現在在庫切れのWT-TIG200ですが、入荷は12月の3週目になりそうです。

ご検討中のお客様にはご迷惑をおかけして、申し訳ありません。

 

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

株式会社WELD TOOL 092-834-2116

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